柿が赤くなると医者が青くなる
といわれるほど、柿は健康食品としてすぐれた薬効を発揮します。
効果があると言われいてるものをざっとあげてみても・・・
| 二日酔い、風邪、夜尿症、高血圧、やけど、かぶれ、しもやけ、痔、虫刺され、歯痛、高血圧、脳卒中、むくみ、腹水、発熱性疾患 |
ここですべてのことについて解説するのは難しいので
代表的なものについてご紹介したいと思います。
柿を使った漢方薬と民間療法
しゃっくり止めに柿蒂(してい)
柿のへたを乾燥保存し、これを煎じて服用し、しゃっくり止めに使う
俗に「柿蒂湯」といわれ、徳川時代初期ころには広く利用されている。
やけどぬり薬
火や熱湯などでやけどをしたおりには、渋柿の実のしぼり汁をひんぱんに患部にぬりつけると、痛みをやわらげて治りも早くなるというもので、古くから民間に伝わる応急薬である。
しもやけに柿の実の煎じ薬
柿の実を酒で煎じたものがしもやけに効く。柿三個に酒一カップ、水を四カップ加え、とろ火で半量になるまで煎じる。しもやけの部分に朝夕塗るとよい。
たん・せきに柿紅茶の煎じ薬
秋に美しく紅葉した柿の葉を表裏の汚れを水でぬぐいとり、細かく刻んでふたつかみ程度を煎じ、冷めてから服用するとたんやせき止めに効果があるとされている。
うみだし
渋柿のへたをのぞき、果樹を厚さ5〜6ミリ程度の輪切りにして、これを焼酎に漬け込んで密封保存する。切り傷が化のうした場合や面ちょうのできものが化のうした場合などに、
漬けた柿を傷口にあてて包帯で巻きつけておくと、うみがきれいに取れるすぐれた効果がある。
このことからうみ出しと呼ばれ民間で珍重されている。
腸出血にころ柿の黒焼き
腸出血の場合の応急用として、ころ柿(干柿)を炭火で黒焼きし、これにお湯を注いで飲むと出血が止まるとされている。これについては、「本朝食鑑」(1695年)では血痢(下痢に血の混じるもの)が続くばあい、干柿肉一個分を水でせんじて服用すれば治ることが記録さているが、これをさらに応用した民間薬としたものであろう。
下痢、腹痛に柿花の黒焼き
柿の花は5月中旬から6月上旬にかけて開花するが、雄花、雌花ともに満開後6〜7日ころから花弁が落下する。これを集めて黒焼きにして瓶に密封保存し、下痢、腹痛時に茶さじ一杯程度を服用すると効果があるとされている。
渋柿で高血圧症予防
市販の柿渋を求め、これを適当にうすめ常用すると、高血圧予防によいとされる。
柿渋の原液は臭気、渋味もはなはだしいので、うすめるおりに、はちみつやレモン汁をそえて飲用される。近年、乾燥加工し粉末あるいはペレット状に加工したものが市販されており、わずかに渋味は残るがほとんど臭気はなく服用しやすい。なお、柿のタンニン物質はシブオール名づけられ、主な成分は没食子酸とフロログルシンであるとされてきたが、現在ではロイコデルフィニジンの配糖体で、ロイコアントシアニンが構成成分となっていることが明らかにされている。ところで、この化学構造式はルチンとよく類似しているが、周知のとおりルチンは毛細血管の老化を防ぎ、高血圧を防止するものとして広く利用されており、柿渋が古くから高血圧予防に用いられてきたことは、それなりの意味を持っているかもしれない。
せき止めに干柿の白粉
干柿の白粉を集めて缶に密封保存し、これを茶さじ一杯程服用すれば、せき止めに聞くとされる。干柿の白粉は古くから柿霜と呼ばれ、「大和本草」(1708年)にも「霜は柿霜という薬品なり」とある。徳川時代には、この柿霜を集めて将軍家に献上する大名があってが、薬用、甘味品として重宝されたものであろう。
生柿で二日酔防止
酒の悪酔や二日酔防止に生柿は効果があるとされている。これは柿に含まれるタンニン物質が胃の粘膜を収斂(シュウレン ちぢむ)してアルコールの刺激作用を保護すること、タンニン物質やペクチンが胃陽からのアルコール吸収を抑えること、さらに又、果実中に含まれる酵素(カタラーゼ、ペルオキシダーゼ)がアルコールの酸化、分解を促すことなどによって、血中アルコール濃度の上昇を防止するものと考えられている。このほか、果実中に多く含まれるビタミンCは、急性アルコール中毒時の副腎機能低下に役立ち、また柿の利尿作用も加わって、酒酔い防止に効くとされている。柿と酒酔予防については、すでに徳川時代には広く認められていた。
| ◆ [ 二日酔い ] |
◆「ビタミンC」
ビタミンCはアルコールに対して、血中から排出する効能を持っていることが分かっています。
◆「タンニン」
このタンニンには古くから解毒作用があることが知られており、アルコールにあってもその排出を助ける効能を持っています。
また、胃壁の保護や腸でのアルコール吸収を抑制するといった効能もあるようです。
◆「カリウム」
ミネラル分としても有名なカリウムです。
利尿作用を生むとされており、これを豊富に含む柿を食することは大きな利尿効果を得るところとなります。
|
| ◆ [ 高血圧 ] |
柿の葉には豊富にビタミンC含まれ、柿の葉茶はすぐれた薬茶です。
これはビタミンCの供給のほか、毎日飲んでいれば新陳代謝が活発になってきます。体内の循環が良くなるので高血圧や動脈硬化の予防にもよく、利尿作用もあります。
|
| ◆ [ 火傷や傷 ] |
昔は熟していない渋柿から作られる柿渋エキスをさまざまな用途に使いました。
打ち身ややけど、かぶれ、しもやけなどは患部に、柿渋を塗ります。
痔やハチなどの虫刺されにも、効力を発揮します。
痔の場合は、干し柿を黒焼きにして粉末にし、適量を湯に溶いて飲むと、いっそう効果があります。
この黒焼きの粉は、歯痛のとき歯ぐきに塗っても効きめがあるといわれます。
|